「問題解決」基礎講座を読んだ
新人コンサルタントが入社時に叩き込まれる「問題解決」基礎講座
- 作者: 松浦剛志,中村一浩
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2016/05/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は、問題解決とは何かや、問題解決するために必要なプロセスについて詳細に書かれています。 問題解決のための思考法を学びたい人、一度自分の考えを整理したい人などにおすすめです。
「新人コンサルタントが入社時に叩き込まれる」というタイトルはついていますが、難しい内容ということではなく、問題解決の手法について優しく書かれた入門書です。 中の例が少しコンサルタントっぽい例を使っているというだけです。
感想
この本のいいところは、本全体を通した流れがわかりやすいという点と、1トピックを見開きに収めているという読みやすさです。
問題発生から問題解決までの流れを6つのプロセスに分割し、本の序盤で各プロセスをざっと眺め、後半で一つずつ詳細に見ていくという構成になっているため、いまどこのプロセスを見ているのかがはっきりわかり、とても理解しやすく読みやすいです。
また、本の最初から最後まで、左ページにトピックの詳細、右ページに図解という構成を続けているため、すらすらと読み進めることができます。
問題解決の本を読んで、いいところが読みやすさかよという方もいるかもしれませんが、大抵、この類の本は文字ばかりであったり、図が付いていてもよくわからないといったことが多いのに対し、
この本は1トピックで言いたいことを的確に図で表しており、本文も1文でまとめられるほどの情報量に抑えてあります。
「問題解決本」と聞いて、少しびびっていた僕は、この構成にかなり感動しました。
肝心の内容についてですが、かなり丁寧です。
これは良いニュアンスと悪いニュアンス両方を含めています。
良いニュアンスとしては、問題への向き合い方、考えの進め方(プロセス)などが、各プロセスごと細かいトピックにわかれており、具体例とともに示されているため入門者にもわかりやすく書いてあります。データの見方、アイデアのまとめ方などから、原因の掘り下げ方など細かいことから大きなことまでしっかりと書いてあります。
逆に悪いニュアンスとしては、ふせんのおすすめサイズといった、そこまで書くのか!と思うようなことまで書いてあります。自分が読んでいる時に少し気になってしまったため、ここは読む人の好き嫌いがわかれそうだと思いました。
まとめ
問題解決のプロセスを学ぶためには、まずこの本を読むといいのではないでしょうか。